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カンブリア宮殿!コロンバン原宿本店


原宿に本社のあるコロンバンの社長小澤俊文氏がゲ
スト。何とケーキ屋さんの社長なのに以前は甘いも
のが苦手だったとのこと。今は他のお客さんと同じ
ように店内でケーキの味を確かめるそうです。

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実は小澤氏は元三和銀行の銀行員。2009年倒産の危
機にあったコロンバンを立て直すために出向したの
です。

老舗であり有名なコロンバンは、バブルの後の不景
気により贈答品も減少し、全盛期から6割も収益は
激減していた。

商品も生ケーキは少なく日持ちするものばかり。職
人も意欲を失っていた。現状を知り腰を据えて老舗
を立て直すため銀行に辞表を出し、改革を始めた。

気になるダメなところを書き出しひとつひとつ改善
していった。その項目は300もあったという。職人
を集め意見を聞くと、生ケーキを作りたい。

会社の方針で作らせてくれなかったと、本音を聞く
ことができた。それを機に職人のアイディアもどん
どん登用し新しい製品を作っていった。

職人とのバトルも経て作った東京サクサクチョコも
ヒット。米粉やザラメを使った和風ロールケーキに
原宿の焼印を付けたのも職人たちのアイデアから。

看板商品となり50万本を売り上げた。原宿本店の屋
上で養蜂し、採取した蜂蜜で作ったはちみつプリン
等、今は大人気商品。

原宿で養蜂と聞いた時は、とても驚いたものです。
明治神宮・代々木公園・新宿御苑が近くにあり、原
宿本店の屋上は養蜂に良い場所なのだそう。

改革の営業はそれだけに止まらず、看板商品だった
フールセック(クッキー)も慶応・法政・早稲田の校
章で焼き付けキャンパスで販売。

歌舞伎座専用クッキーもあるそう。お土産にとても
喜ばれるそうです。“商品に営業してもらうのです
”の言葉にそういうことなのかと気づかされました。


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創業者の門倉國輝氏は、天皇の料理番、秋山徳蔵氏
と兄弟のような深交があり、ともに宮内省大膳寮で、
働いていた。

子供の時から洋菓子好きで美味しいものが、人を笑
顔にする、ケーキ屋の使命は人を笑顔にして社会に
貢献することだと。信念を持っていた。

いちごのショートケーキを考えたのが、この人だと
は知らなかった。フランス菓子は日本人には甘すぎ
るので、甘さを控えたクリームを作り、なじみのあ
るカステラ風のスポンジを台にした。

最初は四角いケーキで真ん中に赤いイチゴ。日の丸
のイメージだった。日本人の作ったケーキという意
気込み、気概のあったのではないかといわれていま
す。

門倉氏の薫陶を受けた人々は日本中に本格的なフラ
ンス菓子を広めていきました。その一人が銀座に本
店のあるブールミッシュの創業者、吉田菊次郎氏だ
とは凄いですね。

小澤氏と社員、職人達の団結努力が業績の V 字回
復をしました。創業者の思いを受け、日本の洋菓子
の歴史、この財産を残したいと立ち上がった社長の
熱い使命感。

老舗のプライド責任を持ち美味しいお菓子を作りた
いと思う職人たち。互いのバトルを経て結果を出し
たのです。

6年後の100周年には次の人にバトンタッチしたい
という小澤氏の残すものは、とても大きいものでし
ょう。

開発に一年半を費やし、新しくグルテンフリーのク
ッキーが発売された。小麦アレルギーの人にも安心
して食べてもらえる米粉のしっとりしたクッキーで
す。また美味しいものを食べて喜ぶ人が増えるよう
に。


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